<調理実習>無資格教員が指導、授業無効に…北九州の私
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6月13日17時54分配信 毎日新聞
北九州市小倉北区の私立真颯館(しんそうかん)高校(原口和生校長)の調理科で、男性教員(57)が5月末まで約9カ月間、無資格で調理実習を指導して いたことが分かった。男性は調理師免許の写しを改ざんして同校に提出し、同校も原本をチェックしていなかったため見抜けなかった。男性が行った授業はすべ て無効となり、生徒108人が補講を受けなければならないという。
同校によると、男性は03年3月に調理師免許を取得し、07年9月に同校の調理実習助教諭に採用された。
厚生労働省の指導要領では、調理実習助教諭は調理師免許取得後、原則として10年以上の実績が必要で、男性は学校側に免許取得時を「95年5月」と改ざんした免許の写しを提出していた。
男性は77年8月に調理師試験に合格。山口県内のホテルなどでコックとして勤務していたが、03年まで免許申請を怠り、助教諭資格を満たすために改ざんしたという。
調理科の生徒は、規定単位を取って卒業すれば調理師試験なしで免許を申請できる。だが、学校側が厚労省に報告したところ、男性による実習はすべて無効で 補講が必要と命じられ、現在計画を立てている。調理科には1年生40人、2年生36人、3年生32人が在籍し、補講は1年生が20時間▽2、3年生が 90~120時間になる見通しという。
同校は男性に自宅待機を命じており、近く懲戒解雇する。法的措置を取ることも検討している。【平元英治】
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